2年半ぶりの髪とアタシリニューアル号。
表紙はSHINRI。
※全国書店での発売は8/15以降を予定しています。先行販売はBASEだけ!
【Theme】
自由に生きるとは、なんだ。
1960年代ニューヨーク。まだ日本人美容師がほとんどいなかったアメリカで、ひとりの日本人美容師が成功をおさめていた。須賀勇介。彼は日本の美容界に多大なる影響を与えた伝説的美容師。ケネディ元大統領夫人ジャクリーヌ・ケネディ・オナシス、フェイ・ダナウェイ、ダイアナ・ロス。ドロシー・ハミルの「ハミルカット」、黒柳徹子の「たまねぎヘア」、写真家のリチャード・アヴェドン、アーヴィング・ペン。彼の顧客や仕事をともにした名前を見るだけで、日本人として嬉しくなる。
須賀勇介が渡米したのは1966年。黒人の公民権運動が盛んに行われ、1970年代はニューヨークの治安と社会状況は最悪の時代。人種差別も色濃くあったこの時代に、須賀はなぜ成功できたのか。日本美容界において、須賀勇介のような人はもう現れないと言われている。48歳で亡くなった彼の功績は、数少ない著書や当時の美容雑誌からしか見受けられない。自由の国アメリカで、須賀は当時なにを想ったのだろう。彼のことを想像すればするほど、彼に会いたくなった。美容師のアイデンティティが年々薄れていく中で、これほどまでに美容師を愛し、ヘアスタイルの美しさを探求し続けた人はいない。須賀勇介が活躍したニューヨークに、美容師としての生き方や働き方のヒントが今あるのではないか。
美しさとはなにか、自由に生きるとはなんだ。人種の坩堝と言われるニューヨークで、髪だけを追い求めた7日間の旅。
【目次】
P14 高橋俊輔 叶わなかった叔父との約束と、須賀勇介から引き継いだもの
P22 Seiji Kitazato フランス経由ニューヨーク行き、亡きブルーノを追いかけて
P30 徳山 隆偉 僕が一番欲しかったもの
P36 TAKEO ぼくはいま、ウィリアムズバーグにいる
P44 池田瞳 自分の色がつくれるまで
P52 Sei Hamada Freedom and risk
P62 『Cotter Barber』19歳の神童、当然のようにカフェ
P68 『Haar & Co. Barbershop』 床屋がサード・プレイスになるとき
P74 『Hairrari』イーブンで居られること
P80 NYFWに挑む、日本人美容師たち
P98 佐久間裕美子が考える「自由」
P104 越境するMade in Japan
P122 アイツは、今どこで、なにをしているんだ ミネシンゴ
128P
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